突然ですが経営事項審査にはランクがあるのをご存じでしょうか?ここにたどり着いたあなたは、そんなことは知っていると答えるかと思います。ではそのランクはどうやって決められていて、どのような条件なのか?というと……きっと正確に答えられる方は少ないと思います。
建築会社のランク付けはなぜ行われていて、なぜ必要なのでしょうか?そんな疑問を今回はご案内させていただきます。
言われてみると、どうやって決められているんだろう?と思いますよね。
今回の記事ではそんなあなたの悩みを解決したいと思います、ぜひ最後までご一読ください。
そもそもランクとは何か
最も気になるのはココだと思います。一言でお伝えすると公共工事を発注する官公庁などが、建築会社にランク付けをします。そこでついたランクに応じて、受注できる工事が異なります。これは資本力や技術力、そして売上や利益などで決められます。つまり、公共工事を入札するために必要な審査ということです。
これから、一般的なランクをご紹介します、例えば国土交通省ではA~Dランクの4段階があります。
- Aランク
7億2千万円以上
- Bランク
7億2千万円まで
- Cランク
3億円まで
- Dランク
6千万円まで
※原則として上記のいずれかに振り分けらた工事のみ受注できます。例えば5億の工事を入札したいと思っても、評価がCランクだった場合は3億までの工事しか受けられないため、入札できません。
審査を受けた結果、もし仮にランクが低かったとしても、それは悪い事ではないのでご安心くださいね。
大規模な工事ならAまたはB、小規模な工事ならCまたはDといったように、発注の際にわかりやすくするためにランク分けしているのです。
なぜ審査が必要なのか?
経営事項審査は経審(ケイシン)と略されて呼ばれています。1994年6年に行われた建設業法改正により、公共工事の入札に参加する場合、建築業者は経審を受けることを義務づけられました。
そのため、公共工事を入札する場合は経審後、先ほどご案内したランク分けが行われます。
詳しくは下記記事にてご説明しております、合わせてご一読ください。
経審を受けることではじめて入札に参加できます。そして経審を受けるためには建築業許可が必要です。
申請が多く大変ですが、慌てずに進めて行きましょう。もしも少しでも不安を感じたらいつでもお気軽にご相談ください、あなたのサポートをいたします。
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ランク付けは行政ごとに変わる
実は行政ごとにランクが変わるとされています。いったいなぜそのようなことが起きるのでしょうか?それは、国の発注する工事と市町村が発注する工事は規模が違うからです。
その会社の規模にあった適切な工事を行っているか、また、地元をある程度優先させたりといった理由もありますが、基本的には先ほどもご案内したとおり、経審でランクが決まります。
その後さらにA~Dのランクを決めるために国土交通省では今までの実績がどのくらいあったかを加味するとされています。
そのため、Aランクにはスーパーゼネコンなどの大手が多くなっております。
まとめ
いかがだったでしょうか?ここで重要な点をもう一度確認しておきます。
ポイント
- ランク分けは工事の規模がわかりやすいように行われている
- 経審を受けないと公共工事の入札ができない
- 経審をうけるためには建築業許可が必要である
- ランク付けは行政によって変わる
以上です。この記事があなたの悩みを解決することを願っております。