「建設キャリアアップシステム(CCUS)に技能者登録の代行申請をしたいのに、やり方がわからない!」
建設事業者、ご担当者様でそういったお悩みをお持ちの方はいらっしゃらないでしょうか?
「うちは担当者がシステムに慣れていないので、入力方法がわからず代行申請がうまくできない。」
「いざ入力しようとすると必要書類が準備できておらず、初めからやり直しになる。」
建設業者でそういったお悩みの声をよく耳にします。きちんと活用できればメリットもある分、新しい取り組みなのできちんと事前準備や必要な知識を身につけておきたいですね。
この記事では技能者登録の代行申請を行う際の困りごとについて、しっかりと解説します!
CCUSの活用を検討している建設業事業者や担当者様は必見です。ぜひ最後までご覧ください。
建設キャリアアップシステムで技能者登録の代行申請に必要な条件、手続きは!?
雇用する建設業者や元請け業者が、技能者本人に代わって、CCUSに技能者情報の代理登録を行うことができます。代行申請を行う場合、事業者としての対応となるために、事前に事業者IDの取得が必要です。
代理申請には、2023年5月現在、インターネット、窓口の2つの方法があります。この記事では、インターネットを利用して代理申請を行う方法をわかりやすく解説します。
建設キャリアアップシステム(CCUS)とは何か?
CCUSの概要と目的
技能者が持っている資格や社会保険の加入状況、現場での就業履歴などを業界内で横断して登録、蓄積して活用するシステムのことです。建設業界全体の発展、技能者の処遇改善のために現在、国土交通省が推し進めています。技能者本人にとっては、自分のキャリアパスや報酬や立場について相場観や見通しを持つことができます。建設業者にとっては技能者の育成を進めることができ、業界全体の発展につながるメリットが期待されています。このように、技能者本人と建設事業者お互いのメリットにつながる仕組みです。
技能者登録とは何か?
技能者登録とは、技能者一人ひとりの情報をCCUSに登録することです。氏名、生年月日、血液型だけでなく、保有資格や緊急連絡先などの情報が網羅されています。
本来であれば、技能者自身が直接システムに登録するものですが、雇用している建設事業者や元請け事業者が、本人に代わって登録することが可能です。また、事業者に代わり行政書士が代行登録を行うことも認められています。
事業者が代行申請するための具体的な手順
事前準備(事業者登録)
はじめて申請を行う事業者は事業者登録が必要になります。事業者登録は、インターネットで登録する方法と、登録機関の窓口で直接申請する方法があります。窓口の場合は事前に予約が必要となるので、いつでも申請が行えるインターネットでの登録申請をお勧めします。
事前準備(技能者登録)
事前に技能者から、代行申請への同意を得ている必要があります。また、その上で技能者本人から申請にあたっての必要書類を事前に受け取っておかなくてはなりません。
必要書類は、代行申請同意書、個人情報取り扱いの同意書、システム利用規約同意書、本人確書類、カード用の写真などです。当然、これらの書類を技能者本人から回収するにあたって、詳細の説明を行わなくてはいけません。 また、インターネットでの申請を行う場合、これらの必要書類を事前にJPG形式の電子ファイルにしておくことも必要になります。
インターネットでの登録方法
基本的にはCCUSの画面上からの1件ずつの直接入力を行います。ただし、一度に多くの技能者登録を行う場合など、Excelファイルを取り込みして、一括登録を行うことも可能です。この時に、事前に回収した必要書類の電子ファイルもアップロードします。
最後に、技能者一人ひとりの技能者登録料の支払い方法を選択します。支払い方法は、クレジットカード、コンビニ払いやゆうちょからの振替などがあります。
登録後の処理
技能者IDが発行され、初期パスワード、セキュリティコードと併せて技能者本人のメールアドレスに通知されます。また、建設キャリアアップカードがカード送付先住所に発送されます。
まとめ
CCUSへの技能者登録は、利用料金や対応コストが発生する半面、経営事項審査の加点につながったり、技能者育成につながったりと、対応するメリットが数多くあります。今後の法改正などへの対応や自社の成長のためにもぜひとも取り組んでおきたい課題です。
とはいえ、窓口での申請となると予約が必須になるので、忙しい建設業者だとなかなか時間を取るのは難しいです。そうなると、インターネットでの申請が必要になりますが、システムが得意でないと、なかなか手が付けにくいという方も多いと思います。建設業者の担当者の方が、よりスムーズに技能者登録の代行申請を行えるよう、今回の記事を参考にしていただけると幸いです。
もしどうしても自社での対応が難しかったり、大量の技能者登録が必要で外部の支援が必要になる場合は、ぜひ「おさだ事務所」までお気軽にご相談ください。